1997年07月23日

●焼肉食べ放題&カラオケで香港へ帰る部員をせいいっぱいの愛情とおもてなしで見送る会

午後7時30分。京阪丹波橋駅前に集合と通知。どうせ時間通りにくるわけないやと、思っていると全員7時30分にそろっている。以外と焼肉部って時間を守る集団なのかもしれない。(過去参加したことある集団活動で時間通りに始まったためしがない)
 今回は香港へ帰る二人の送別会ということなので、あえて焼肉部の掟の「かかった費用は参加者で頭割」を破る。いくらなんでも送別会で金とるのはねぇ。
 だからっていきなり入部して実は今度東京に転勤なんですぅ、なんていったって通用はしない。言っておくが。この二人の場合は前から付合いがあって、しかも香港に帰るからだ。
 そういうことなので費用は3人で割ることに。彼女たちにはプレゼントも用意してある。それも3人で割る。
 そういったことをあらかじめ決めておいて丹波橋駅から松坂屋までてくてくと歩いていく。15分といったところだろうか?
 幸い店は混んでおらずすんなりと座敷へと案内される。
 早速、食べ放題五人前を注文する。ここの食べ放題は90分と時間制限があるが、90分もあれば十分である。一時間食べ続けられればいいほうだろう。飲物は全員ウーロン茶。別に車で来たわけでもないが。
 火力が強いのか話しに夢中になったりして肉を焦がしてしまった。火力の調節ぐらいしろよ!! とお思いかも知れないが、焼肉部は
いつも全開、フラットアウトだ!
 途中、写真を撮り始める焼肉部。焼肉屋の中でわざわざ写真を撮るのなんて焼肉部ぐらいのものか? 店員に奇異の目で見られてしまった。
 最初それぞれ持ってきていたカメラでそれぞれが撮っていたのだが、全員写るには第三者の協力が必要である。この場合、一番手軽なのがウェイトレスのねぇちゃんに頼むことだ。幸い暇そうに見えた――見えたんだってば!!――ウェイトレスさんをベルを鳴らして呼びつける。
 ウケた。これは焼肉部の勝ちと言えるだろう。こんなもん笑わしたもん勝ちである。この際彼女たちからもらった掛軸のようなものを広げて思いっ切りの笑顔で写る。
「書道部の方ですか? 達筆ですねぇ。入選されたんですか?」
 と言われた。うちは焼肉部だという弁明を結局しなかったので、結局松坂屋では書道部のままであろう。

 一時間ほどで全員が気の済むまで食べる。やはりこんな時間配分になるのか。残りはデザートタイムだ。全員アイスクリームとシャーベットを何回もお代りする。食べ放題なんだから遠慮などしていられない。90分ぎりぎりまでねばり松坂屋を後にする。

 この時点で午後9時30分だ。まだ彼女らも余裕があるので、この後、ビリヤードかカラオケでもしようという話しになる。結局彼女ら意見でカラオケをすることになった。
 カラオケやは丹波橋駅近辺なのでまたてくてくと戻る。まぁ、帰るには結局丹波橋駅からなので別に構わない。丹波橋近辺には、カラオケ屋が知る限りで二つある。「じゃじゃ馬」と「九十九」だ。じゃじゃ馬のほうが安く、なんでも持込み可なのだが、地下にあり、汚い上に狭いというところだ。友人数人といくならじゃじゃ馬で構わないのだが、女の子がいるときは「九十九」になる。多少高いが小綺麗で部屋が広い。
 1時間だけだったのであまり満足に歌えはしなかったが、驚いたのが、香港人であるはずの彼女らの邦楽の歌唱力の高さ。一年ほどしか日本にはいなかったはずなんですが完全になめてました。すいません。
 もう一つ勘違いしていたのが、部長の元気の良さ。部長のカラオケは初めて聞いたのでちょっと意外に感じた。
 僕は結局、いつものノリでは彼女らが引くのではと警戒し、あまり叫ぶようなことはしなかったが、ストレスがたまる。

 11時30分にはお開きということで彼女らとお別れする。今度会うのはいつの日になるか……と感慨に更ける間もなく、
「まかしとけっ!! 焼肉部で香港に遊びに行ってやる!! 今日奢ったぶんは香港で返してくれ!! 焼肉部 in 香港だ!!」
 と軽々しく口にしている始末。これはいつの日かいかねばなるまい。……と心に誓う。

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