1998年04月18日

●つぶれる前に一度玉手山遊園地を見ておこうの会

 遅い。毎度のことながら参加者はドタキャン、遅刻とやってくれやがる。結局集まったのは3人。集合時間から1時間遅れてのことだった。
 詳しい道はわからないもののとりあえず適当に進む。玉手橋があったのでまぁこの道で間違いはないのだろうと安楽に突き進む。
 しかしこの町は防災意識が強いのだろうか? あちこちに、火の用心の類の標語、ポスターなどがある。

「風呂のから炊き、みをこがす」
 なんかしらんがかっこいいぞ!


 他には痴漢にも気をつけなくてはいけないらしい。しかしこんだけ、防災と痴漢にうるさいってことは案外物騒な所なのでは。しかしそのハートマークはやめろ! なんだ? ハートマークのついた家があるのか? 探したけどわからんかった。


 本当に田舎っぽくなっていく当たりでちょっと不安になりつつもそのまま進むと、はい、ここが玉手山遊園地です。
 この光景に出くわした瞬間、ふっちとさなぎは爆笑にとらわれる。


 さっそく受付へ行ってみる。ってなんでいきなり受け付けにサインが置いてあるんや。
「つかぬことを伺いますがそこのサインは……」
「ほんとにつかぬ(自分に直接関係ないこと、どうでもいいことの意)ことやな」
「赤井さんがなにわともあれで来たんですよ」
「ナイトスクープは?」
「だいぶ前ですねぇ」


 とりあえず赤井英和のサインと写真をとってみるふっち。

 にこにこパスセット(入場料+乗り物乗り放題)を買って入場。腕につけられるフリーパスがこっぱずかしいが、おっちゃんがつけてくれるぞ。
 TAROTちゃんがそのおっちゃんとなにやら話し込んでいる。名前の読みを聞いていたそうだ。おっちゃんの名前聞いてもなぁ。
 とにかくアトラクションはおいといてまず上までいろいろ見学しながら上っていくことに。これが失敗だったか。途中で雨が降ってきたのだ。雨さえなかったらまだ乗れる乗り物もあったのに……。


 慈母観音像。こんなもんおいてある遊園地って。しかも賽銭箱の中凄いことになってる。ここに賽銭をほうり込んでも取り出せんだろう。と、いうことでどうも他の人たちも観音像の足元においている。とりあえず賽銭をだしてみるふっちゃんとTAROTちゃん。(で、どういうわけか、この観音像の写真の一枚がパソコンに転送できない……呪われてるのか?)



 そのまま上りつづけて平坦になったところで郷土玩具展やらをやっている。とりあえず入ってみるも、どこが郷土玩具や!民芸品やないか! のオンパレード。北海道の開拓人形とか木彫りの熊まで玩具ってことにするか? 普通?
 となりの建物でも玩具を扱っててここはブリキのおもちゃとかがある。ミニ四駆コースとかたまごっちとか若干古めのネタを扱っている。ミニ四駆コースは使用は無料だけどだれがこんなとこまでミニ四駆持ってくる? あ、ミニ四駆も貸し出し無料で電池代だけとってたりしていた。もし今度いくことがあったらやってやろうか?
「あ、火星大王や!」
「知り合いみたいに言うなよ」


 ここの奥には子供の遊び場のようなところがある。
「在りし日はここで子供たちが遊んでたんか……」
「遊園地にきてんねんからこんなとこで遊ばんと外で遊べよ」
 とりあえず巨大アンパンマンが生意気だったのでヤキいれるふっち。

 玩具展を後にし、さらに少し上ると野外劇場がある。ここでウルトラマンダイナショーとかやるんだろうか。えらくちっこくて観客とスキンシップがはかれるような……。
 そのもう少し上が観覧車。ここらで雨が少しずつきつくなるも、とりあえず観覧車に乗ってみる。なんかぎしぎし言ってこわいし妙にとろいのも恐怖を誘う。しかも一番上まで行ったとき、


 え? 墓?


 しかも降りるときは3人分の体重のせいか加速している気がする。気のせいだとよいのだが。写真は驚きの表情を隠せないTAROTちゃんとさなぎくん。

 存分に観覧車を楽しんだ後は、すぐにその場を動く気にもなれず観覧車のふもとで買ってきたおにぎり等を食べる。
 雨がきつくなりつつある。しかし雨とはいえ土曜日にこの客数ではつぶれてしまうのもしかたがないということか……。閉園はしかたないとしてもこのまま保存しといてくれんかなぁ、という気にはなる。


 とりあえず飯を食った我々は上りに通り過ぎた昆虫館へ向かう。


 昆虫?

 なんでテンやねん! ムササビやねん! 昆虫関係あらへん!
 初っ端からそれかい! とひとしきり突っ込んでから奥に昆虫が展示してあることに気づく。


 個人的に目玉はこの「さかだちこのはななふし」だと思います。これがわさわさいたら絶対にやだ、という意味で。しかしこの図体で木の葉のフリをするというのはいささか無理があるように感じるのは僕だけか?

 昆虫館を堪能した後はさらに下り(途中冒険コースとかなんとかゆーのがあったんだけど雨だったのであきらめた)乗り物があるところまで降りてきた。ゲームセンターには僕ぐらいの年代だと懐かしい「山登りゲーム」とかあって楽しい。一回30円だし。もぐらたたきも妙に古いのがあるし。
 本当に雨なのがおしい。ほとんどの乗り物が封印されてしまってるのだ。(もしかして雨でなくても老朽化のため封印されてたりして……)


 マリオのふわふわには是非はいりたかったのだが(年齢制限15歳以下などというのは気にしていない)雨が中に染み込んでるということで断念。

 ボールプールは、おばちゃん監視のもと入って戯れるだけの勇気はないのでこれも断念。


 とりあえず「世界のおばけ館」にはいることに。しかしなぜ魔女?

 中は要するにお化けの人形がおいてあるというもの。たまに動く人形もあるけども、逆にただおいてあるだけのぼろっちい人形のほうが恐い。
 天井は見上げないほうがいい。塗炭屋根が見えて気分が盛り下がるのは間違いない。だが天井から吊ってあるお化けとかあるんで見ざるをえなかったりもするんだけど。
 動くお化けの仕掛け等見抜きながら(トラップ発見するなよ)恐々(いや、すぐ終わったらどうしよう? っていう意味の怖さがあるのだ)と館を移動する。しかしどの辺が館なのだ? まぁそれをいったらおばけ屋敷もどこが? ってなるけども。
 館をクリアした僕の感想。
9割日本のお化け
 世界って狭いなぁ。一応、宣教師ぽいのがいたので世界といえるのかもしれんが、でもあれって日本にやってきたってシュチュエーションだと思うし。あ、「おばけ」という時点で日本以外ありえんのか?


 乗り物は雨でほとんど動かないが動くものももちろんある。このミニSLはおばちゃんが座席を拭いてくれたし、勧誘されたのでとりあえず乗ってみる。なんか楽しい。


「しかしなんやね、こんなとこ連れてこられて楽しめるのも幼稚園ぐらいまでやね」
「お前SL乗ってあんなに楽しそうやったやないか!」
 もう一つ動く乗り物がメリーゴランド。これは屋根つきだし。とりあえずフリーパスの元はとらなければ。
「普通のらんやろ、これは」
「なにゆーてんねん! ボケだけ集団やぞ!」
「つっこみはホームページ見てる人がするんやぞ!」
「えぇ! そーだったのぉ!」
 と、いうわけでメリーゴランド乗ってみた。







 その後チェーンの先に椅子のついた乗り物が乗れるかと思って待ってたけどもどうやら無理らしい。

 とりあえず売店で休憩する。
 しかし酒とかおでんとか売るなぁ!もうちょっと遊園地らしく、ソフトクリームとかそーゆーのを売れぇ!(売ってたかも知れないけど)


 最後にいつも恒例の集合写真を撮ってみる。


 受付のお姉さんの写真も撮っておく。しかし笑われてたような。

 と、まぁこんな感じでしたが、こればっかりは行ってみないとその面白さがわかりません。一部の人間には確実に楽しめることうけあいです。
 惜しいのは雨です。晴れてたらもっと色々やれたと思うんですけど。

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1998年04月05日

●花見だがいつもの通り集まりは悪いぞ焼肉部! 募金したりして地球に優しかったりするが時には厳しいぞ! の会

 いつも遅れてばかりいるので、時には殊勝な心がけで”目印”を持って30分早く集合場所につく。
 目印……宇宙人。グレイタイプだと思う。誰か見知った顔でもないかとあたりを見回すがそれっぽい人はいずしかたなく宇宙人を膨らます。
 集合時間の10分ほど前にぴろきちさんがやってくるが他の参加者は時間になってもやってくる気配がない。


 目印……むっちゃ目立つ。これほどあからさまに自ら宇宙人だと自己主張する物体もそうは存在すまい。これを見た人間の反応は目をあわさずに無視するか、ぼくの前を通りすぎながらも視線は常にこちらを追尾するか。また、好奇の目でみるか憐れむか。たのむから憐憫してくれるな。


 たまたま目があってしまってしかも目をそらさなかったつわものがいたりする。
 ガールスカウトの募金をやってる少女達だ。これがまた見事なまでに強引な募金活動を繰り広げていた。いたいけな少女を囲み半ば強制的に募金させているのだ。
挙句の果てには
「いいんか? お母さんにいわんでも?」
 ……って募金を強要してるのはあんたらだ!


 ぴろきちさんも募金していた。だって目があっちゃったんだもんよぉ。
 しかし緑の募金って一体なんなんだろう? 赤い羽根募金とどう違うの?
 しかし彼女らは宇宙人人形にかなり受けてくれたので気分はよかった。ちゃんと「グレイ」って個体識別してくれたし(でもこれ本当にグレイなのかちょっと疑問)
 そうこうするうちに周りの視線をかなりひきつけている自分に気づく。これほどまでに目印としてふさわしい存在はまたとないだろう。
「目立ちたいんやろ?」(別にあんたに目立ちたくてやっとるんとちゃうわぁ!)
「あ、グレイや!」(よー知っとんなぁ)
「こわないぞ」(わざわざ口にだすってことは恐いんか?)
「宇宙人や……」(な? 誰が見ても宇宙人だろ?)
 さまざまな会話を耳にするが部員らしき人物は見当たらない。
 どーゆーわけかぴろきちさんの服も宇宙人の絵が書いてあったりして、これじゃただの宇宙人友の会だ!
 いちいち怪しい人物ではないと説明したりするともっと怪しくなるのでやめておく。(でもちょっとだけ「怪しくないんだ!」と説明したりもする)
 そんな怪しいストリートパフォーマーをやってしばらくすると背後からマーキーが現れた。
 おい……気づかんかったんかい! このあからさまな目印に!
「宇宙人には気づいたけどその瞬間目をそらしたからそれを持ってるのがふっちゃんてわからんかった」
目印の意味なし!
 同じような理由で部長も登場。ただし部長は目印を知らなかったので仕方がない。
 それからもしばらく待つがどうも新たに現れる気配がない。宇宙人の目印としての実力に自信を喪失した我々はそのまま花見の場所を探しに移動しようとした直後、Jossie-kさんはあらわれた。
 この人も同じ理由らしい。結局移動しようとか言ってる会話を聞いて声をかけてきたらしい。全員集合時間に来ていたのだ。あ、真城さんは帰ってからメールを見ると子供さんが風邪ひいたので休むとあった。でもそーゆー場合は携帯に連絡してくれ。
 とにかくこの人数なら桜の下でも場所が確保できるだろうと移動する。いちおうグレイは持ったまま。だってもしかしたら真城さんが来るかもしれない。(と、この時は思っていた)
 子供に結構うける。うけるというか馬鹿にされてるというかおびえられてるというか。
 途中子供にちょっかいだしながら奥へ向かう。
「ワレワレハ……」
「我々って一緒にすんな!」


 結局中ノ島の反対側の橋付近まで来てしまった。
 花見といえばそう! 御多聞にもれずこーゆー中途半端な覚悟でやってくる花見をなめてる連中のスポット。便所の近く。公園のコンクリートの固まりみたいな便所なら上に登ってそこで花見をやってやってもよかったが仮設便所みたいなのでちょっと残念。
 焼肉部は妙に盛り上がった土を発見。ここだけ芝生じゃなく土が露出している。ここに何かが埋まっている(桜の下といえばあれだろ?)と予想し、闇に葬ることを決意。足で押さえつけてその復活をはばむ馬鹿がここに二人。

 どうにか謎の存在を封じることに成功した焼肉部はその隣に陣取り持ってきた荷物を展開する。


 で今回集まった物がこれです。
 大体の内訳が
ふっち……紙コップ、割り箸、紙皿、カレーせんべい、十六茶、ビール、侵略宇宙生命体グレイ
部長……鶏肉ハンバーグ美希風
まーきー……レジャーシート、ビール
ぴろきち……寿司、カレーヨーグルト
Jossie-k……焼肉さん太郎、Bigkatu、焼きそば屋さん太郎。
 こんな感じです。


 さっそく乾杯してカレーヨーグルトに挑戦する焼肉部。
 これ……ヨーグルトのくせに具が入ってる……カレーかヨーグルトかどっちかはっきりしてくれ! なんかヨーグルトと思って食べるとイタイ。

 まぁこれが思ったより遥かに多かったりする。この調子で人数がきてたら処理しきれなかっただろう。今回も結局余ったし。

 隣に犬連れの家族が来てたりするんだけどもこの小犬がまぁ臆病で臆病で。杭にくくられて番犬やってたんだけどなまじ可愛かったりするもんだからみんなちょっかい出す。もちろん焼肉部はその様子を微笑ましく見てたりするのだ。
「あ! かんだ!」
 不用意に手を出すなよ。番犬に。どっかの誰かが噛まれてました。
 一応かまれてるのを見てるので離れた所からちょっかいを出す焼肉部!
「太郎!」
「友之!」
「孝弘!」
「雄やて決め付けてるやろ」
「真理子!」
「真理子って誰や!」

 ぼへぇっと食い物つまみながらどーでもいいような会話にふける焼肉部。まぁここで高尚に哲学的な論戦を行った所でしかたないけど。





 犬連れ一家が戻ってきて寝転がっている。ここの女の子は無闇に元気だ。「よぉ!」
 と挨拶するとなにかつぼにはまったのか、「よぉ! よぉ! よぉ! よぉ! よぉ!」を連呼しながら僕をばしばし叩く。お前は壊れたテープレコーダか!
「ふっちゃん子供に好かれるんやね」
 そうかぁ? なんか敵意すら感じるんだが。


 一通り食い散らかして散策に出かける焼肉部。途中踊る韓国の人たちがいた。もちろんこんな時もぼくらのなかまグレイは一緒だ。もうなんかしゃくなので花見終わるまで連れまわることにした。


 途中モンキーパークなるものがあったので行ってみたが、しかしなぁ猿見たいか? 普通? と思いつつもまぁ他にすることもないしと(花見に来たんだろうが!)行ってみる焼肉部。


入場料が500円だったので躊躇する焼肉部。


とりあえずモンキーパークの前で集合写真だけ撮ってみる焼肉部。

 結局引き返した我々はボート乗り場を見学し適当なトークを続ける焼肉部。
「……振返ると別れるとか言う話が……」
「知ってます? このボートに乗ってて転覆した二人はその後別れるって……」
「そりゃなぁ……」
「1時間1400円か……高い……しかも3人まで……」
「二人乗ってるところに一人ずつ乗っていくってのは?」
「あ! いえいえ、お気になさらず! 続けて続けて! 邪魔はしませんから!」
「おるだけで邪魔や!」

 しかし……思い返すとどーでもいいことで盛り上がってるよなぁ。

 道々どうも部長は自分に視線が集まってるのに気づいたらしい。まぁ部長の魅力を無視できなかったとか言えば聞こえはいいが、後ろに宇宙人がいるからなぁ……。やっぱ無意味に目立ってしょうがない。

 その後オルゴール館とやらの動物のぬいぐるみの置いてある方を見物する。TAROTさんが来るらしいのでそれまでここでオルゴールやらぬいぐるみやらを見ていようということだ。
 ここでJossie-kさんがお帰りになる。他の花見があるそうな。


 TAROTさんから連絡があり引き返す焼肉部。渡月橋近辺ということで行ってみても誰もいない。目印の宇宙人を天高く掲げたまま携帯で連絡を取り合うぼくは毒電波を受信する危ない人間にしか見えなかったことだろう。

 どうにかTAROTちゃんと集合。やっぱ宇宙人は目印としては失格らしい……今度この宇宙人の胸に焼肉部って書いてやろうか?
 宴会場所へ戻ってまた物を食い散らかすがもう限界なのか食が進まない。


 ここらで何か思い出したように桜の写真を撮ってみたりする。一応桜見に来てるんだし。


 語り合うぴろきちさんとTAROTさんだが、ごみ邪魔。これどうみてもメインはごみだ。もうちょっと絵面どうにかならんかったのか?

 最後に抹茶ソフトクリームだとか団子だとかクレープだとかを食べて解散。といった状況でした。